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拾遺/落穂拾い

「拾遺」とは,「漏れ落ちたものをひろって補うこと。また、そうしてつくったもの」(デジタル大辞泉)を意味し,平安中期に万葉・古今・後撰時代の未収録の和歌を編んだ勅撰和歌集である「拾遺和歌集」や,鎌倉初期に成立した説話集である「宇治拾遺物語」などの題名に用いられている。特に後者は,11世紀後半に編まれた「宇治大納言物語」から漏れた説話を集めたものと伝えられるが,元になる「宇治大納言物語」が失われているため,「拾遺集」が本編に昇格した体である。

Musée d'Orsay
「落穂拾い」も同様の意味で使われ,訳語としては"gleaning"が使われる。Jean-François Milletの絵画「落穂ひろい」は,英語ではThe Gleaners として知られるが,実物はParisのオルセー美術館(Musée d'Orsay)に収蔵される。オルセー美術館の建物は,Paris-Orléans鉄道のオステルリッツ駅(Gare d'Austerlitz)に代わる都心ターミナルとして1900年に竣工したが,ホーム有効長の問題で39年に長距離列車の発着駅としての使用が中止された。1970年代になって保存・活用が検討され,86年に美術館として再出発した。

Gare du Musée d'Orsay
長距離列車の発着が無くなっても近郊線ホームは残り,79年には西隣のアンヴァリッド駅(Gare des Invalides)と接続されて中間駅となった。現在でもRER C線のオルセー美術館駅(Gare du Musée d'Orsay)として使用されており,2面4線の地下駅入口は美術館西側に位置する。(2014.9.11)
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